健康 認知症 4

・健康 認知症4
 認知症にならないようにとか、遅らせるように出来ないかとか、色々当たってきましたが、その初期には、どういう現象が現れてくるのか気になりだしました。それについては、特別な呼び方があるそうです。「軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment ; MCI)」と、そして、今までの認識を少し変えさせてくれたのが、

  「誤解だらけの認知症 (よくなる!ラクになる!治療・介護・予防の最新常識誤解だらけの認知症)」
  「ああ認知症家族 (つながれば、希望が見えてくる)」 高見 国生/著
 の2冊の本です。

 記憶、知識が無くなって行くと言うのは知っていますが、その無くなり方を深く考えたことがありません。近い過去から、だんだん昔の方へ向かってゆくそうです。そして、その先どうなるのかと言いますと、認知症になった方は、今から20年、30年前の世界に生きているそうで、“Back to the future”の、昔の世界へ行きましたが、現在(未来)に戻れない状態なのだ、そうです。だから「あなた、だれ?」と言う具合になるそうです。徘徊するのも、気分転換に外出したのはいいのですが、「帰り道が、おもいだせない。わからない。」ということになるようです。

 気が荒くなり、パニックを起こしたりする話を聞きますが、周囲の方がそのことに気が付かずに、つい数年前の、彼、彼女のイメージで接するために、ズレが発生し、お互いに頭に血が上ってしまうようです。
 私は、別人格になると捉えていましたが、記憶、知識はなくなっていっても、感情の方は、より研ぎ澄まされてゆくそうで、人格は失っていないようです。パニックになるのは、周囲の方々になかなか分かって貰えないので、よけいに、激昂してしまうようです。健常者が、そのズレを認識し、適切な対応を取れば、パニックは起こらないそうです。健常者と同じように、脳は、気持の良いことが好きなので、そういう方向に持って行ければ、彼らはそれなりに快適な生活が送れるそうです。彼らの問題行動は、上記でかなり説明がつくと考えます。