コーヒー その後

エスプレッソもどき

 何でも「フリスビー」の改良版「エアロビー」を考案した方が、コーヒーの淹れ方に悩んでいるご婦人の話を聞き、それではと、この道具を、考案したもののようです。エアロプレスコーヒーメーカー(AeroPress Coffee Maker)と称しています。
 アマゾンで注文しましたが、品切れ。同じくアマゾンで、別のところに注文いたしますと、10日程掛かって、英国から現物が届きました。

 エスプレッソ(深煎り、極細挽き、高圧、短時間)をイメージしているような解説がありましたので、もっと圧力が掛かるのかと思いきや、それほど抵抗なくプランジャーが下りましたので、エスプレッソマシンのようでもなさそうです。豆の挽き方をもっと細かくして、十分蒸らしてみれば、圧力が掛かるのかもしれません。

 言うなれば、フレンチプレスの改良版のようなもので、多少圧力をかけて、素早く淹れるための道具のようです。しかし、現在、私が、サイフォンをよく使っているのですが、サイフォンの場合、加圧ではなく、フラスコの方の負圧で吸引し、濾しますが、コーヒーの粉の近傍では、原理的には余り差がないのではないかと考えます。
 彼の研究では、80℃の湯温で淹れれば、苦味が無くなり甘くなるので、お薦めのようです。

 エスプレッソ用のステンレスのフィルターも購入しましたが、そこには、最初、スピンドルをセットしたまま、エアロプレスを上下逆に使い、コーヒー粉を入れ、熱湯を注ぎ、蒸らし、更に熱湯を追加、撹拌して使うような説明がありました。 正規の使い方をしますと、熱湯を注ぐと、直ぐに漏れ出てしまいますので、上下逆にして、十分蒸らした後で、熱湯を注ぎ、撹拌した後でプレスするほうが良いのかもしれません。ただこの場合、フィルターが定位置から動いてしまう恐れが有りますので注意が必要です。また加減によって、コーヒーの出し殻が上手く固まってくれますのでその時は、掃除が、簡単になります。

 或いは、正規の方法で、蒸らすプロセスをゆっくり丁寧にやれば良いのかもしれません。
 そこには、推奨の湯温は、93℃とありました。本当に、それほど、差が有るのでしょうか? それよりも、私の舌、味覚の方に問題がありそうな気がします。

 私は、元々、細かく挽いて表面積を増やせば、よく抽出されて、粉も少量で済むのではないかと言う考えでやってみましたが、細かく挽くのに意外と時間が掛かり、また濾すのにも時間が掛かりますので、その考え方では、ドリップ式で、やる場合は実用的でないことが分かりました。
 従いまして、時間的に余裕の或る時は、少し細かい目の粉で、サイフォンを使って、淹れています。短時間で抽出しますと美味しなるということなので、そういう流れから、この器具を使ったエスプレッソが誕生したのではないかと推測します。
 暫く、極細挽きの粉を使い、エスプレッソもどきで、コーヒーを淹れてみようとしています。