PKO法案

PKO法案
 伊藤祐靖さんと伊勢粼賢治の対談をたまたま目にしました。
 実際のPKOが、私の認識とは離れ、いつの間にか大きく変質していることを初めて知ることが出来ました。これでは本当に自衛隊員が、軽々しく命を落としかねません。左翼の人間が反対しているのと意味が異なると思いますが、議論が軽すぎるのではないでしょうか。
 日本国の重大な国益と直接関係のある案件で、命を落とした場合は、やもう得ないと誰もが認識し、敬意も払われるでしょうが、正直言いまして訳のわからない者同士の権力争いの場に、引き出されて、命を落とすなんてことは、大反対です。

 昔、赴任先の釜山の国連墓地を訪れたことが有りましたが、母国が、お付き合いで、国連軍に参加し、そしてそのとばっちりで、気の毒にも、命を落としたいろいろな国々の兵士のお墓です。19、20の若者がほとんどでした。
 最近になって分かったのは、最初に仕掛けたのは、金日成で、釜山も陥落しそうだったのが、仁川上陸で、盛り返し、一度は、38度線で、殆ど収まりかけた戦闘を、全半島の実権を握ろうとする李承晩が、再度、火をつけたので、泥沼の戦争になったようです。(石平さんの話)
 亡くなった兵士の親がこのことを知ったら、なんとも、その悔しさは、計り知れません。

 万一、南スーダンで、命を落とした自衛隊員がいましても、よくやったと敬意を払われるでしょうか。間違いなく犬死です。お人よしの日本人が、バカ真正直に取り組みますと、結局馬鹿を見ます。実際に、起こっているのは、強欲な盗賊同士の争いに過ぎません。そんなところで、命を落としてはなりません。

 日本以外の世界(最近は、日本も怪しくなってきていますが)では、日本では考えられないような、残酷で、ばかばかしいことばかりを、何千年もやっているのですよ。
 私は、詭弁を使ってでも、とやかく言われない程度に、アリバイ工作だけしておけばよいと考えます。
 そういうことこそ、文民とかシビリアンと言われる行政家や政治家等が知恵を絞って、戦わずに済ませるのが、彼らの務めでしょう。「反対」「反対」ばかり言ってないで、知恵を出せよ。
 現に、逃げ出している国家も存在しているではないですか。適当な免罪符を持っているだけでよいのです。