厄介な隣人3

 黒田勝弘さんの話。「歴史を鑑に」と言う人達が、憶測だけで、全く、歴史を勉強していないことを指摘しています。 そして、壮大な誤解をしているあなた方こそ「ドイツに学ぶべき」と、おっしゃっています。

 そもそもドイツは、選挙で自分達が、ナチスを選んだにも拘らず、そのことにホホ被りし、トカゲのしっぽ切りよろしく、ナチスだけを断罪し、周辺国家に謝罪しておりません。 見事に問題のすり替えを行ったので、韓国人も、見事引っかかっている自分に気が付きません。 それが証拠に、ドイツでは、敗戦後、憲法の変更も有りませんし、国軍の解散も有りませんでした。(その点、日本は見事に、騙され、国軍の解散と米国製の憲法を押し付けがありました。)
 「ドイツに学べ」というが、韓国は、ナチス・ドイツ時代、どの国、どの地域に相当するのかと、インタビューアに逆に質問したところ、彼は、絶句したそうです。

 黒田さんの答えは、強いて言うなら、オーストリアだそうです。ナチス・ドイツに、無理やり6年間併合され、戦後、連合国に分割統治されました。そして、中立化を条件に独立を回復しましたが、ナチス・ドイツとの過去の関係を国際社会に謝罪していることです。
 韓国は、合意のもと日本に併合され、連合国と戦いました。上記に倣うと、韓国は、日本に謝罪を迫るのではなく、日本との過去を、国際社会に、謝罪、反省しなければなりません。

 韓国と北朝鮮の間でまた南北離散家族再会の話が出ていますが、ドイツでは東西分断中も家族の相互訪問や手紙、贈り物の交換など自由な交流があったそうです。そして結果的には、1990年に統一が実現しています。 韓国と北朝鮮こそ、そうしたドイツにしっかり学び、南北交流をちゃんとやって早く統一してはどうでしょうか。
 そして少数派の東ドイツ出身のメルケル首相のように、統一コリアで北朝鮮出身の大統領が誕生するような姿を早く見せてほしいと結んでいます。

 ベルリンの壁崩壊が起こった時、丁度韓国に居たのですが、それまで、大声で南北統一を叫んでいた韓国の声が、それ以後、萎んでしまいました。