・日本・日本人7

 或る外国人のブログを読んでいますと、「日本の人達はラマダンをせずに、もう既にラマダンの教訓を守っているようですね」というイスラム教の人の話が有りました。
 そもそも、イスラム教では、ラマダン(イスラムの断食)を通して、食べ物も十分に行き渡らない人達のことを思いやりなさいと言うことですと、聞いたことがあります。怒りっぽくならないようにとか、時間や約束を守る、思いやりを持つ、勤勉である、食べ残しをしない、などと言う習慣を、身につけようとしているそうです。
 ところが、日本の人達は、それなしで、既に身に着けていて、守っている、ということに、感心しているという話です。
前述のように、四書五経では、子供には重すぎると感じていましたが、最近、齋藤孝先生が紹介しておられます「実語教(平安時代に成立し、鎌倉時代に普及したそうです)」と言うのを知りました。なるほど、これなら幼い頃に素読して、同時にしつけも行ったと実感出来ます。斉藤先生は、「日本人1000年の教科書」呼んでおられますが、この先1000年も十分真理で在り続けるものと信じます。
 ところで、その昔にも何か有ったのでしょうか?魏志倭人伝、隋書等にも、泥棒は少ないし、争いも少ないと載っています。当時、一般大衆であった奈良時代の防人は、和歌を読むことが出来たています。彼らは、どういう育ち方をしたのでしょうか?
 まだ読んではいませんが、同じく、斉藤先生の「童子教(成立は鎌倉中期以前)」という本も有るそうです。実語教よりも上の世代が対象のようです。