厄介な隣人 9

厄介な隣人 9

 先年、消失した韓国国宝第一号の南大門が再建されましたが、完成して5ヶ月で、不具合が発生しました。 そして、またまた、厄介な隣人が、日本のせいだと、濡れ衣を被せようと、大声をあげています。

 私の観察では、半島の人達は、物事を長い年月、継続していこうという考えが無いように推測します。慶州博物館の展示品は、素晴らしい物が有りますが、それっきり、プッツンしています。次の時代に継承されていません。沈壽官さんは、先祖が鹿児島連れて来られましたが、先祖から仕事を受け継いで、立派なものをお作りに成っていますが、韓国にはそういう方がいません。未だに、汗を流して、仕事をする人を蔑んでいますので、そういう陶芸家、芸術家が育ちません。また、いわゆる、老舗というのが存在しません。商売替えしない人は、金儲けの才覚のない能なしだから、今も続けているという訳です。私の経験では、三年間駐在しましたが、行きつけの店舗が、何軒も、直ぐ無くなってしまうのです。

 ところで、起こった不具合と言いますのは、仕上げに、漆を使って、彩色塗装をするのですが、国内には、その技術が既に途絶えているそうで、絵の具も日本のものを、使用したそうです。日本の資材屋さんが、アドバイスしましょうかと申し出ましたが、回答がなかったそうです。結果、5ヶ月ほどで、塗装が剥げ落ちてきたという訳です。
 日本では、遷宮と言う習わしが有ったり、宮大工と言う業種が継続していたり、現代技術で、正倉院御物のレプリカを作ったり、美術品、工芸品を補修したりして、しっかり継承されています。

 食うや食わずだったり、明日になると天下が変わっていたりと言う時代が長かった彼らにとっては、今日さえ良ければ、明日はどうでも良かったのでしょう。