厄介な隣人4

 EEZ。いわゆる200カイリ条約で、ご存知のように、経済開発の主権を認めた海域ということになっています。そして、その海域での、軍事的活動には、主権を適用されないことになっています。しかし、中国は違います。軍事活動にも主権を主張し、軍艦などの航行に、事前の承認を求めていました。
 ところが最近になって、自分から、米国のEEZ内で軍事行動を開始したと宣言しました。すなわち、ハワイ、ガム島の米国のEEZに勝手に入って、軍事情報の収集と偵察の作戦を実行したと言う訳です。
 中国はこれまで自国EEZでの他国の「勝手な軍事活動は許さない」という立場を採ってきたため、当然、そうした行動はとらないと、諸国は、見ていました。
ところがどっこい。こんなこと、平気でやるのですね。
 これは、西沙諸島南沙諸島尖閣列島でやっていることと全く同じことを、米国に向けてやろうとしていることで、相手の出方を伺い、反発が弱ければ、ずんずん、エスカレートして行こうとする魂胆です。