健康 認知症 11

要介護から元の生活に戻そうとする試み
 自治体の中に、今後の介護の必要な方の増加と共に、介護にかかる費用の増加を、どう抑えて行くかという問題に対して、回復可能な人を選び出し、プログラムを組んで、実行し、元の生活に戻れるように、試みておられる自治体が現れてきました。一応の成果を上げていらっしゃるようです。

多分、介護が必要になったご本人は、
 先ずは、元の生活に戻れる可能性があると言うことをご存じないと思います。
 そして、例えそれが分かっても、何をどうすればよいのかという情報を持ち合わせていらっしゃらない方が殆どだと想像します。
 TVの例では、一人住まいで、脚力が弱くなり、買い物に出かける自信がなくなったので、誰かの助けが必要にななりました。しかし、上記プログラムで、脚力を付け、会話のチャンスを作り、自信と体力を取り戻し、元の生活に戻ることができましたという話でした。
 「こうすれば元の生活を取り戻すことが出来ます」と言う情報を、どんどん流していく必要があると考えます。

 それとは別に、コンビニのセブン-イレブンが、宅配を拡げて行くと言う話があり、そのサービスを受けたお年寄りは、「ワザワザ、店舗まで行かなくて、助かります」と言っていましたが、これは、注意しないと、介護対象者を、急速に増やして行くことに成りかねません。要するに、楽をし過ぎますと、要介護の時期が早まるのではないかという危惧です。
 元の生活に戻れる可能性のない方には、都合の良い方法ですが・・・・・

 常識的に、「よかれ!」と思ってやったことが、思わぬ、良くない結果を引起すということです。気持ちの悪くならない「パンパース」が、おむつの取れる時期を遅らせてしまうように・・・・・・